適性検査傾向と対策 第5回 ~H24理系より
今回取り上げるのも、問題文が長い設問です。なお本問は記念すべき長野県適性検査(理系)の最初の問題になります。
第5回 図形の折り曲げや切断を想像する問題
【例題】

【解説】
この問題は対話形式になっていますが、要領の良い生徒なら本文はななめ読みしてすぐに正しい図形を選び始めるでしょう。時間が限られている適性検査では、解答に不要な箇所に時間をかける必要はありません。本問で言えば、図だけ見て考えても正解を導けます。また、実際に問題用紙を使って折り曲げてみるのも有効です。適性検査の問題冊子には最初に注意事項が記載されています。そこに「問題用紙を折ってはいけない」との文言はありません。ですからもし紙を折ったイメージがわかりにくければ、実際に確かめてみても良いのです。
【解答】
ウ
【対策について】
正攻法で攻めるなら、「折り曲げ問題は逆の手順で考えよ」ということになります。問題文の図に切り取った部分を書きこんでみて、対称な形に戻していくとわかります。このように図形問題は決まった解法パターンがあります。受験問題集などを使ってパターンの習得に励みましょう。一方、図形が苦手という生徒の場合、普段から紙や消しゴムなどを使って「実際に確かめる」のがおススメです。特に空間図形のような感覚的理解が必要な問題の場合は、机上の論理では限界があります。時間はかかりますが、体験していくことによって徐々に感覚も良くなります。
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