大学を知る 第6回 「芸術学部」

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芸術学って何を学ぶの?

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音、形、言葉など、人間が作り出すあらゆる芸術的表現の実技、理論、歴史や批評などを学ぶのが芸術学部です。実際に制作や演奏などの実技を中心に学ぶ時次啓と学問として芸術の本質を研究する理論系の大きく2分野に分かれます。

実技系では、美術、音楽、デザインなどの分野ごとにいろいろな学科・コースが設定されています。美術分野では、絵画・彫刻・工芸・手芸などについて表現手法と理論を学び制作に取り組み、音楽分野では、声楽、楽器などの個人レッスンやアンサンブル練習を主体に音楽理論の講義などが組み込まれています。また、デザイン分野ではグラフィック・ファッション・プロダクト・空間装飾などのコースが開設されています。

そのほか、演劇・舞台美術・写真・映像・建築などの表現技術を使って製作する分野もあります。近年ではコンピュータによる芸術表現の研究が盛んになっているようです。

理論系では、美学、美術史、音楽学などの芸術一般についての理論的アプローチを中心に学んでいき、芸術系の大学に設置されている理論系学科では基礎的な実技を学べるところも多いようです。

 ワンポイント

芸術学部では、コース・専攻をかなり細かく再分化している大学がほとんどです。まずは自分の志望する分野のコースや専攻を設置している大学を調べると良いでしょう。入学の段階ではコースや専攻別に募集定員を分けていることが多く、定員枠も少ないところが多いので、事前調査は十分必要でしょう。さらに、実技系の学科試験ではデッサンやピアノといった実技試験が必須となってくるため、通常の筆記試験の学習以外にも実技対策をしておかなければなりません。

またデザイン学は工学部の「工学デザイン」や「都市デザイン」いった学科でも学べます。こちらでは工業製品を対象に造形や材質、色などを研究していきます。また美学や美術史は、文学部などでも学ぶことができます。