単糖類

単糖類

現在、高3化学講座では「糖類」分野を学習中。
何が面倒かって、αーグルコース、βーグルコース、フルクトース、ガラクトースの構造式が似たり寄ったりで覚えるのが面倒。OHの位置によってα型かβ型か違っていることに注意が必要ですが、これがあやふやだと問題が解けないことがあります。

単糖類(分類・構造・性質・二糖や多糖との関係性など) - 化学のグルメ

ちなみにグルコースは別名「ブドウ糖」とも呼ばれています。その名の通り「ぶどう」由来の糖で、広く生物の体内に存在し、エネルギー源となっています。デンプンやセルロースといった糖類の構成成分で、デンプンを加水分解することで得ることができます。
グルコースは、水に溶かすとエーテル結合機部分が切れ、環状構造から鎖状構造に変わります。その際、「ーCHO」のアルデヒド基(ホルミル基)が生じるため、グルコースは還元性を示します。そのため銀鏡反応やフェーリング反応を示すことになります。

単糖類の中には、他に「フルクトース(果糖)」もあります。こちらは六員環構造になりますが、水に溶けると一部が「-CO」ケトン基をもつ五員環の鎖状構造に変化していきます。このフルクトースは、六員環構造と五員環構造の2種類を覚える必要があります。

そして、「ガラクトース」
βーグルコースに非常に似た構造のため、よく勘違いしてしまう受験生が多いのがこのガラクトース。構造式中に、グルコースと同じくヘアセタール構造をもつため、水溶液中でアルデヒド基が生じます。