適性検査傾向と対策　第４回　～Ｈ23試行より

今回から長野県適性検査のもう１つの特徴である「長文問題」について取り上げてみたいと思います。

学さんの家族は、全員で冬休みに九州へ旅行することにしました。資料１～５をもとに次の各問いに答えなさい。

父：星川空港からの飛行機に乗って行こうと思うが、どうかな？
母：いいわね。でも、空港までどのように行けばいいかしら。
姉：このあいだ飛行機で行った友達は、桜駅から高速バスに乗り、途中の停留所で降りて、そこから路線バスに乗り換えて空港まで行ったって、言っていたよ。
父：インターネットで調べてみるか。・・・高速バスの停留所の「高速道　梅山」で降りて、そこで空港行きの路線バスに乗り換えればいいんだな。次は飛行機の出発時刻だな。どうなっているかな？
学：ぼくに調べさせてよ。・・・わかった。九州に行くのは、午後１時35分発の１本だよ。調べればバスの時刻もわかるよね。ぼくに旅行の計画を立てさせてよ。
父：たのむよ。手続きがあるから、おそくても出発時刻の１時間前には空港に着いていないといけないよ。
学：そうか。３時間くらい前に空港へ着くバスがあるから、これだな。
母：いいわね。それなら空港でお昼も食べられるわ。
妹：お兄ちゃん。途中で乗り換える停留所で、長い時間待たないですむようにしてね。
学：わかった。調べてみるよ。・・・だいじょうぶ。
（　あ　）時（　い　）分に桜駅を出る高速バスに乗れば、乗り換えで20分くらいしか待たないよ。
母：高速バスって、高速道路をどのくらいの速さで走っているのかしら？
姉：高速バスの時刻表を見ると、計算できるわ。たとえば「高速道　星川」から「高速道　梅山」までの道のりは（　う　）kmね。この間をバスが走る時間もわかるわ。停留所でとまっている時間を考えないものとすれば、この間の高速道路では、時速（　え　）kmで走っていることになるわね。
母：時刻表は便利ね。ところで運賃はどうなるのかしら？帰りも飛行機を使うから、高速バスも路線バスも、往復で乗車券を買えばいいかしら？
父：そうだね。そうすれば、高速バスは往復割引になるからね。
母：桜駅と空港の間の、家族５人分の往復のバス料金を調べてちょうだい。
学：料金表を見て計算すればわかるよ・・・・（　お　）円だよ。

問い　（　あ　）～（　お　）に当てはまる数を求めなさい。

ここまでご覧いただいておわかりのように、本問は非常に長い問題文構成になっています。加えて添付の資料も膨大です。いかに素早く読み進め、計算に必要な条件を導き出すか、がカギとなります。本問の配点は25点ですから、目安としては読み始めてから12分程度で全問完答することになります。大人でも相当に厳しいレベルといえるでしょう。

あ　８
い　５１
う　26.5
え　79.5
お　8440

まず、長い問題文に慣れることから始めましょう。最初のうちは時間がかかっても構いません。問題文中に「大事な文」と「そうでない文」があることがだんだんわかってきます。次に、大事な箇所にアンダーラインを引くようにしていきましょう。また、資料に書かれた注意事項にも気を配る習慣を身に付けましょう。そして、ある程度慣れてきたら設問を予め頭に入れて問題を読むようにしていきましょう。

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