文化学園中情報

本日文化学園中学校にて学習塾向け説明会が開催されました。そこで伺った内容をお伝えしていこうと思います。

1、2年目になる文化学園の中高一貫

今回の塾向け説明会は、最初に授業見学がありました。英語と理科の授業です。私立中らしく指導の「質」をアピールする意図があったと思います。実際少人数できめ細かく指導している様子がわかります。

英語はTT(教師2名による指導)を実施していましたが、ALTも実施しているそうです。また、今年から職員室のとなりに「学習室」を設置し、放課後等いつでも勉強できる体制にしました。もちろん先生に質問もできますし、プリント学習もできるようになっています。なお、大学入試改革を見据え、アクティブラーニングと呼ばれる双方向型の指導も取り入れているそうです。

2、実績はこれから

大学進学実績については、正直なところまだまだ上位校との差は大きいです。今春も信州大学や立命館大学などある程度の進学実績は出していますが、日大や清泉にはまだ差があります。

ただし、着任2年目を迎える高橋校長は「あの」屋代附属中を立ち上げた校長先生。中高一貫のノウハウは知り尽くしていますから今の一貫生が大学受験を迎えるときは大いに期待できるでしょう。実際1期生は1年目で全員英検合格するなど、確実に成果は出ているようです。また中3時にカナダ語学研修を実施予定で、こちらも実践的な力がつきそうです。

3、入試情報

気になる今年の中学受験ですが、まず日程は昨年とほぼ同じ12月19日に実施され、科目も昨年同様で算数・国語+作文、面接です。募集定員も同じく60名、合格基準については、同中受験生全員に配布している問題集でおよそ7割程度の得点です。ただし選抜そのものはテストと作文、面接、調査書の総合評価になります。なお2年連続で定員割れしていますが、合格基準に満たない場合は不合格となります。また面接は親子形式です。

<感想>
中高一貫としては北信地域では後発となる文化学園。まだまだ人気があるとは言えない現状ですが、私立らしい「きめ細かい指導」で着実な成果を出している途中と言えるでしょう。その上で後発の分2020年から始まる『大学入試改革』にいちはやく対応しているのが強みと言えそうです。最終的な評価はまだまだでしょうが、古い伝統が無いのがかえって良い結果につながる可能性もあると思います。先生方も若く情熱的な先生が多く、うまく勢いが出てくれば初年度から有名大学への進学もあり得ると思いました。