中学数学 記述対策第4回

【問題】次のヒストグラムは、組ごとに記録をまとめたものである。このヒストグラムから、例えば、1組には記録が7.0秒以上7.4秒未満の人は5人いたことがわかる。

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2つのヒストグラムから、組ごとに4人選抜して1回リレーを行うとき、2組の方が速そうであると判断できる。そのように判断できる理由を、それぞれの組で速い方から4人が含まれる階級を比較して説明しなさい。

■グラフからわかることの説明

この問題は2016年度長野県後期選抜の問2で出題された記述問題です。長野県入試ではここ3年資料の活用の記述問題が続いていて、全国的にもこのような記述問題が増加傾向にあります。
さて、本問は一見すると「当たり前」と思う人も多いでしょう。なぜなら上位4人のタイムの分布は明らかに2組の方が速いからです。ですが、その当たり前をどう表現するか、は意外と難しい。というのも、本問には用語指定はありませんが、説明しようとすると実は特定の用語を用いる必要が出てくるからです。(なお2015年と2014年の長野県入試では記述の際に語句指定がありました。)

□解答例

速い方から4人が含まれる階級は、2組が6.6秒以上7.0秒未満の階級であるのに対し、1組は7.0秒以上7.4秒未満の階級であるため、4人の記録の合計は2組の方が速い。

□まとめ

資料の活用や場合の数、標本調査といった単元を学習する際は、教科書に出てくる用語の意味を正しく理解し、重要用語については暗記しておきましょう。また、教科書に出てくる「説明してみよう」といった記述タイプの問題を積極的に解いておくと良いでしょう。中3生の場合は公立入試問題の過去問にある記述問題を解くのがおススメです。