ある高校の模範解答に・・・

 先日、高校2年生の塾生が、私のところに、「先生のホームページの記事が、学校のテストの模範解答に載ってたよ!」と言ってきました。
 そこで、そのY高校の定期考査古典の模範解答を見せてもらうと、確かに私が書いた この記事 が、余白部分に引用されていました。
 引用元もしっかりと明示していただき、おかげさまで、「時習館ゼミナール」の宣伝になりました。ありがとうございました(笑)。
 ところで、その引用の後に、K先生が、「楽しんで勉強してもらえれば本望です。」と書いていらっしゃいましたが、本当にそう思います。
 もちろん、「古文」の学習には、文法的理解は欠かせませんし、古文単語の暗記なども必要になります。でも、「古文」というのは他教科と違って、もともとが「楽しいお話」なのです。その楽しい部分を忘れて、ただキチンと訳すことだけに目を奪われていくのは残念ですね
 よく、古文の世界は現代と違うと言いますが(引用していただいた私の記事も、現代と古文の時代とでは文化の枠組みが違うということを述べたものですが)、でも私は、古文を読むと、「今から千年も前の遠い遠い昔の人々が、実は現代の私たちと同じように考え、感じ、行動していいくんだなぁ」と、むしろ「人としての同質性」の方に目を奪われます。美しいものを美しいと感じ、悲しいことは悲しいと感じる、そこに人間としての違いはないのだな、そんなことを感じます。
 ちなみに、本日、今まさに、国会で安全保障関連法案が採決されようとしています。
 千年前の人がこの法案を見て聞いたとしたら、どんなことを考えるのでしょうか。