大学を知る 第24回 「電気・電子工学」

24-電気電子工学タイトルバナ電気・電子工学て何を学ぶの?

24-電子工学キャッチコピー 

 電気工学、電子工学はいずれも電気を担う電子を扱う学問ですが、電子の捉え方に違いがあります。

 電気工学では、電子の流れ、つまり「電流(電気)」をエネルギーとしてとらえ、効率の良い発電や電力輸送、電動機の制御や応用などを研究していきます。具体的にはリニアモーターカーでお馴染みの超電導やデジタル映像処理技術、太陽光発電など、未来技術を握る研究も数多く行っています。

 一方、電子工学は「エレクトロニクス」とも呼ばれ、電子を「情報伝達の道具」としてとらえ電子デバイスを用いた情報処理や制御に関わる技術について学びます。コンピュータのソフトやハードの開発、半導体レーザーや光ファイバーを用いたネットワーク技術、発光ダイオード、太陽電池など電子の性質の応用に関する様々な研究を行っており、現代の最新技術の基盤を支えています。現在では、ロボットの知能にあたり「AI」研究にも力を注いでいます。

 ワンポイント

 電気工学、電子工学のそれぞれが専門性の高い分野であるため、電気、電子、通信といった分野を学科、コース、専攻として独立に分けている大学が多くあります。

 また、一つの大学の中でも電気電子系の学科が機械や情報系との学際領域も含めて複数ある場合も多く、それぞれのカリキュラムを比較検討すると大学選びがスムーズになることでしょう。