長野県入試定員発表

長野県入試の募集定員発表

~「屋代ショック」の影響は?

11月6日に長野県教育委員会から平成27年度県立高校の募集定員が発表されました。第一通学区は総定員において昨年度と変わらず、一見すると穏やかな入試に見えます。しかし、県立上位校の1つである屋代高校が中高一貫生の進学と重なり、実質定員が80名減となるのです。上位校だけにその影響は大きいでしょう。以下、予想されるケースをいくつか列挙してみます。

屋代のボーダーは数十点アップか・・・例年だと第一通学区のトップ校の長野高校と屋代高校では合格最低点が50点以上離れていました。それが今年は一気に差が縮まるでしょう。競争倍率や平均点にもよりますが、合格最低ラインは昨年度と比べて30~50点上昇すると思われます。

吉田、西、篠ノ井もボーダーアップか・・・屋代以外の高校の募集定員に変更はありません。したがって、「本来なら屋代を受けていた層」が他の高校に流れることになります。その受け皿ですが、偏差値で考えると吉田・西・篠ノ井の順になります。これらの高校もボーダーラインのアップは覚悟しておきましょう。

長野は影響なしも、上田は微妙・・・屋代高校受験を第一に考えていた生徒の場合、「長野高校に変更する」という選択はまずないと考えて良いでしょう。元より長野高校は例年一定の人気を維持している学校ですから、今年も例年並みの競争となるでしょう。一方、上田高校は屋代の影響を受けそうです。上田は上位校では唯一320名という多い募集定員です。戸倉地区など屋代と上田の中間地域の受験生は、募集定員の観点から屋代を避け上田にする生徒も出てきそうです。

長野県後期選抜の最終倍率発表は2月末。今年はそれまで各中学の進路指導において虚虚実実の駆け引きがあるでしょう。それくらい難しい入試になりそうです。

参考→http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/saiyo-nyuushi/shiken/ko/h27/documents/20141106-2.pdf