2019 センター試験講評 英語

第1問

基本レベルの問題で、equalやcalendarなど、日本語とアクセントが異なる語などの出題で例年と傾向は変化なし。

第2問

Aは文法・語法、Bは整序問題、Cは対話問題の出題。若干のボリュームの違いはあるが例年どおりである。内容的には形容詞・副詞の的確な選択やイディオムや構文の出題がほとんどである。日頃から単語・熟語・構文に力を入れている生徒にとって難易度は易レベルであったのではなかろうか。苦手な生徒は4択や整序問題の教材を使い語彙力強化努めてほしい。しかしただ覚えるのではなく自分の作った分が意味が通るか確認をすることも大切である。

第3問

Aは例年通り不要文選択問題で、難易度は標準である。文脈を考えながら不適当な文を選択する問題なので、普段から学校教材などを読むときに文の展開や意味を意識しながら読むようにしたい。

Bは「退職する恩師への贈り物」に関する生徒たちの会話発言の主旨を選ぶ問題。出題形式は昨年と程同様。設問がやや難傾向ではあるものの、全体的な難易度は昨年並みである。それぞれの登場人物の発言主旨をメモ書きしながら読み進めれば解答時に役に立つだろう。

第4問

Aは「絵画に描かれた食べ物の国別比較」に関する図表問題。このところ出題されることの多い、図表の中の項目名を問う問題が今年は出題されなかった。また、図表の項目を選ぶ問題や、最終パラグラフに続く内容を予想させる問題は姿を消した。本文を読みながらグラフや表に注視しデータを読み取ることが大切である。難易度は標準。

Bは地域にある複数の城に関する案内の読み取り問題。表の内容から計算させる問題など設問傾向も変化はなかった。長文などを読むときに時間を計りながらできるだけ素早く読み取りことができるようにした。

第5問

昨年出題された日誌形式から、以前の物語文となった。家庭菜園していた父が怪我をし、その代わりに娘が野菜を育てていくという物語。娘が野菜を育てることで努力することの大切さを学んでいくというものだった。追試験に同様の出題傾向があるので演習しておきたい。

第6問

今年の題材は人類の進歩に交通や流通の発達がかかわっているという論説であった。出題傾向は、ほぼ昨年と同じであった。本問も標準的で難しい語句は含まれていないので正答率は高かったのではないだろうか。

総評

例年思うが、3年になって単語や構文を勉強し始めてもやはり受験に間に合わない。1・2年のころから語彙力を高めるために時間を割き習慣化することがセンター突破のキーポイントである。さらにセンターは会話文、物語文、論説文と出題するので様々なジャンルの英文を読むことも重要である。

1・2年生は学校で出されるサイドリーダーを自分なりに訳し付属の日本語訳で確認をしよう。高3生は1学期中に文法分野をおさえ夏休みには様々な長文を読破していこう。