必勝パターン

中国の数学者がじゃんけんの勝ち方について調べ、論文にまとめたようです
じゃんけん
一般的にじゃんけんの必勝法に関しては、古来よりゲーム理論の世界で研究されており、その研究報告によると「完全にランダムに手を出すのが正解」と言われてきていました。
その理由としては、ナッシュ均衡が関係しているようです。
ナッシュ均衡
ナッシュ均衡とは―――――――――

 

 

1950年にジョン・ナッシュ(1994年ノーベル経済学賞受賞)により考案された、現在のゲーム理論において最も基本的な均衡概念のことで、具体的には、ゲームに参加する各プレーヤーが、互いに対して最適な戦略を取り合っているという状況を指します。
このような状況が「均衡」と呼ばれるのは、各プレーヤーが互いに最適な戦略を取り合っているため、これ以上戦略を変更する誘因を持たない安定的な状況であるからである。ただし一般的には、あるゲームにおいて、ナッシュ均衡は複数個あるのが普通であるため、ゲームの最終的な解を求める際には、複数のナッシュ均衡の中から更によりありそうな均衡に絞り込む、リファインメントという手続きが行われることが多いというものです。
ちなみに数学者であるジョンナッシュは、映画「ビューティフルマインド」で有名ですね。
確かに自分でじゃんけんをしても、ランダムの手の出し方が正解なのはなんとなく分かります。
が・・・、今回の実験では今まで以上に大規模な実験を行い、総勢360人の学生に300回もの試行を行わせました。すると、あるパターンがそこから見えてきたんだそうです。そのパターンとは、「1回目に勝った人は、次も同じ手を出す確率が高い」「2回以上連続で負けた人は、次は同じ手を出さず、相手がさっき出した手に勝てる手を出す」思考ではランダムに手を出すことを考えているものの、無意識のうちに相手の手を真似てしまう傾向が人間にはあるようです。
グーで勝った人は次もグーを出しやすい、しかしグーを出して相手のパーに負けた場合、次も相手がパーを出すと予想してチョキを出す傾向が高くなるようです。それをもとに、じゃんけんの必勝法をまとめると、次のようになります。1.1回目のじゃんけんで勝った場合次の勝負では同じ手を出さずに、相手が1回目に出したものと同じ手を出す2.1回目のじゃんけんで負けた場合次の勝負では相手がさっき出した手に勝てる手を出すということになります。
ただし、注意したいのは、1回勝負では全く使えないと言う点。あくまでも2回以上のじゃんけんをする場合に限ります。
と、ここまで、じゃんけんの必勝法の話を書きましたが、自分が考える、究極のじゃんけん必勝法は、
「相手と同時に出す究極の後だし」
これこそがじゃんけん必勝法の最終奥義だろう。
ただ、これがなかなか難しい。
相手が出す手を見定める動体視力、その手を見て瞬時に勝ちパターンを考える思考力、
そして、瞬時に自分の手の形を変えていく運動能力が必要。