絶対暗記!「化学式・化学反応式」⑤ -酸化と還元編(その1)-

2年生化学変化内容の総決算である「酸化・還元」です。化学反応式を含め、実験問題及び計算問題ともからむ重要項目ですので、是が非とも内容を理解暗記していきましょう。

今回は酸素と物質(金属)が化合する、「酸化」についてです。

 

①銅の酸化

Cu+O₂→2CuO

・銅(Cu)…十円玉でおなじみの金属。導線や食器、神社の屋根をふくのに昔から使われてきた金属で、元の色は赤褐色です。

・酸化銅(CuO)…銅粉を加熱することで出来る物質。硫化鉄や酸化鉄などと同様に金属の名称を帯びていますが、どれも元々の金属の性質とはまったく異なる物質です。酸化銅ももろく、色も黒色です。酸化物や硫化物等の特色のひとつで、ほとんどが黒色の固体になるようです。

 

②マグネシウムの酸化

Mg+O₂→2MgO

  ※酸化銅・酸化マグネシウムの化学反応式は金属の化学式が異なるだけです。

・マグネシウム(Mg)…いろいろな物質と反応しやすい金属で、酸化する際、熱と光を伴ないます。以前は写真屋さんで記念撮影するときのカメラのフラッシュに使われていたのですが、今はもう使ってないかな?

・酸化マグネシウム(MgO)…酸素とマグネシウムが化合してできた物質。上記の酸化銅などと同様に、元の金属の性質をもたない物質で、色は例外的に白色です。テストにでやすいところなので覚えておきましょう。

 

計算問題にむけての知識として、酸素と結びつく重さの割合が決まっているので、ぜひここは暗記しておくことをすすめます。

銅:酸素=4:1

マグネシウム:酸素=3:2 

ちなみに、同じ量の酸素と結びつく銅とマグネシウムの比も決まっています。

銅:マグネシウム=8:3

 

次項は「酸化と還元(その2)」の「還元」についてです。