長野県入試の展望

1月8日に県教委から第2回志願予定数調査結果が発表されました。昨年に比べ、どのような点が注意なのか述べてみたいと思います。

参考→http://www.pref.nagano.lg.jp/kyoiku/koko/saiyo-nyuushi/shiken/ko/h27/documents/20150108-2.pdf

①長野・上田・屋代いずれも志願者減
地域のトップ校である長野・上田・屋代ですが、いずれも昨年同時期の調査結果と比べて志願者が減っています。
長野:60人,減上田:6人減,屋代:27人減
特に長野高校が大幅に減りました。しかし、それでも実際には定員+89人のオーバーです。最終的にはもう少し減ると思いますが、例年通りの激戦と考えるべきでしょう。合格ラインの変動はあまりないでしょう。屋代高校は一見すると入りやすくなったように見えますが、実は附属中からの進学予定者数を含んでいますから、倍率的には昨年並みと考えて良いでしょう。合格ラインも大きな変動はないと予想されます。上田は実に130人オーバーで、数字だけ見ると大変そうに思えますが、例年通り実質倍率はもっと減るはずなので、やはりボーダーは例年並みでしょう。

②中下位校の競争激化に注意
上位校が比較的穏やかな入試が予想される一方、中堅校以下の中では思わぬ波乱がありそうです。まず例年人気の市立長野ですが、こちらは「例年通り」高倍率になりそうです。前期・後期ともに昨年より若干数値は低くなりましたが、2倍を越す人気が続いています。また、更級農業・屋代南・坂城という比較的交通の便の良い学校が今年は人気です。いずれも前期後期ともに昨年を大幅に上回る人気になっています。また、長野西中条、篠ノ井犀峡といった地域校も、例年より人気が高くなっています。注目の1つである新設校の須坂創成高校も人気です。このように、とても高い人気の高校がある一方で、意外なのが篠ノ井高校。昨年45人オーバーでしたが今年はなんと定員割れ。とても珍しい状況と言えるでしょう。

③今後の志願者動向がカギ
さて、今回の調査は昨年12月に実施された調査に基づいています。当然ですが、その後私立推薦や成績動向によって志望校を変更するケースは少なからずあります。あるいは今回のこの調査結果を見て、改めて志望校を決め直す生徒もいるかもしれません。従って、今回倍率が厳しい学校だからといって本番入試も高倍率になるとは言い切れません。一方、今回低倍率であったために逆に人気が集中する、という学校も出てくるかもしれません。(ちなみに昨年長野商業はこの1月調査で132人オーバーでしたが、最終倍率は定員割れでした)中学校の担任の先生や進路指導の先生,塾の先生などにアドバイスしてもらいつつ、最新の情報を参考にして後悔のない選択をしていきましょう。