学力≒字

学力≒美文字

長年、生徒たちがノートなどに書く途中式を見ていると「学力≒字の丁寧さ」だと改めて思います。
経験上、字が汚い生徒、癖が強い字を書く生徒のほとんどが数学を苦手にしており、ケアレスミスが非常に多いと感じます。
例えば、分数計算ができない、掛け算ミスがある、約分の間違い、符号の付け間違いなどなど。

こういったケアレスミスは、数学が出来る出来ない以前の問題で、小学校時代どれだけ注意しながら「字」を書いてきたかが要因になっているようにも思えます。
(高校生ではその癖が身に付いてしまっているため、なかなか字の汚さを改善していくことは困難なことです)

自分で書いた「0」と「6」の見間違いや、「=」記号と「-」記号の位置が近すぎて符号計算のミスなど、本当に初歩的なミスなんですが、それが原因で計算が遅くなってしまったり、自分で何を計算しているのか分からなくなってしまう生徒が大抵数学を苦手科目にしてしまいます。また、大抵そういった生徒は途中式を書くことさえ面倒で、頭の中で暗算してしまったり、2つもしくは3つの計算作業(例えば、方程式において両辺を2で割って、移項してから符号を変えるなど)をまとめて一つの式で済まそうとして、結果自分でミスを誘発してしまっています。

普段の授業でも良く生徒へはアドバイスしていますが、ケアレスミスを防ぐ手段の一つは「丁寧さ」
途中式を丁寧に書くことを意識するだけでもかなりのミスは減らせます。
数学が苦手な高校生は、今一度、自分の字が丁寧に書けているか確認してみて下さい。