中学入試 初心者講座第1回

中学入試 初心者講座①

①-1 受験可能な中学について

現在、長野県にはいわゆる「中学受験」の対象となる学校が10校あります。なお、これに加え平成29年度入試から1校増え、11校になる予定です。

◎国立中学校
1、信州大学附属長野中学校
2、信州大学附属松本中学校

○公立中学校
3、屋代高等学校附属中学校
4、諏訪清陵高等学校附属中学校
5、市立長野中学校(H29年度開校予定)

●私立中学校
6、長野日本大学中学校
7、長野清泉女学院中学校
8、文化学園中学校
9、佐久長聖中学校
10、才教学園中学校
11、松本秀峰中学校

①-2 受験資格や条件について

中学受験は小6生なら誰でも受験できるというわけではありません。居住地域や通学時間等で受験資格を定めている学校が多いのです。例えば信大附属長野中の場合、募集要項に「長野市および近隣に在住で、通学時間がおよそ1時間以内」という制限を設けています。また、佐久長聖中の場合は入学後原則として「寮生活」を最低1年体験することを前提として募集しています。長野日大中の場合、「専願受験」を選択することが出来ますが、このケースでは当然ながら他の中学に受かったからといってそちらに変更することは出来ません。
このように各中学ごとに受験資格や条件が設定されています。事前に説明会に参加するなどして確認されておいた方が良いでしょう。

①-3 難易度・競争倍率について

首都圏の中学入試をご存知の方は偏差値1ポイント刻みで上位から中下位まで多数の学校がひしめいているイメージをお持ちだと思いますが、長野県の場合は偏差値・倍率ともにかなり学校間格差があります。現時点で最も難易度が高いのは佐久長聖中の「東京入試」と呼ばれるものです。首都圏の標準レベル程度の入試ですが、長野県内からの合格は極めて難しい状況です。これに続くのが屋代附属中です。こちらは公立一貫校によくある「適性検査」と呼ばれる入試方法で、通常の中学受験対策が通用しにくい内容です。さらに毎年5倍程度の高倍率である点も難易度を上げている点です。一方、一部の私立中については正直小学校の教科書レベルが身についていれば合格できてしまうのも事実です。実際、受験当日まで受験勉強らしきものをほとんどせず合格した生徒が少なからずいるそうです。競争倍率も実質1.0倍に限りなく近いケースもあるようです。