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中2数学の前半の「ヤマ場」
中2の数学は、最初こそ計算単元で比較的やさしく感じますが、6月から急激に難しくなります。それは「連立方程式」に入るからです。この単元は高校入試で最重要単元の1つです。その意味でもぜひ理解しておきたいところ。そこで、連立方程式をしっかり身に着ける上での注意点をお伝えしていきましょう。

①ノートをていねいに書く
連立方程式は、途中式の書き方がとても大切です。式に番号を付けて区別し、式をどう変形したかを分かるように書いていきます。この途中式を書くというのが人によってはメンドクサイってなるかもしれません。しかし、こうした書き方を守って練習していくことが連立方程式の理解を深めていきます。最初は大変かもしれませんが、途中式を含めていねいなノート作りを心がけましょう。
②文章問題は「パターンごとに理解」
連立方程式の学習で避けて通れないのが「文章問題」です。そして、この文章問題は「代金・整数・速さ・割合・食塩水」など色々なタイプの問題があり、特に速さ・割合あたりは難しく感じる生徒も多いでしょう。そこで、文章題を理解していくためのアドバイスを1つ。それは「問題パターンごとに式の立て方を覚える」というもの。例えば速さの文章題。たいていは「距離の式」と「時間の式」を作るパターンです。そう、ある程度式の作り方に法則性があり、一度理解しておけば同じタイプの問題は解けるようになっていきます。
③近年は「記述タイプ」の出題も多い
連立方程式に限らず、最近の数学は「説明しなさい」「理由を書きなさい」といった「記述タイプの問題」が増えています。学校テストはもちろん、高校入試でもそうした傾向が強いです。対策としては学校教科書の説明を真似する、というもの。教科書には例題とその解説が出てきます。その書き方こそが記述の問題の参考になる書き方です。実際に教科書をノートに写す、という学習でも効果がありますし、慣れてきたら類題で練習していきましょう。なお、真似をするといっても「一言一句完ぺきに覚える」必要はありません。意味を考えて似たような表現で書ければ構いません。
最後に・・・連立方程式という単元は、とても深い意味がある学習内容です。例えば解の書き方。
よく(x,y)=(3,2)みたいに書きますよね。・・・これ、どうしてこの書き方なのでしょうか?そこにはちゃんと意味があるんです。(いずれ分かります)重要単元だけに、ぜひしっかり学習して、今後の数学の学力向上につなげていきましょう。
受験への国語読解力「文鳥」②
使用する文章は、前回宿題に出しておいた夏目漱石の「文鳥」の冒頭部分です。「読んでおくように」という宿題はいかがですか?
もういちど、掲載するので、読んでない人はまず一通り読んで下さい。
さて、読んできた人は、もういちどこの文章を読みながら、わからない語句(1度目に読んだ時に線を引いてあると思いますが)を辞書で引きながら、しっかりと読み進めて下さい。
そして、もう一つ大事な作業があります。読みながら、「対比」「例示・比喩」「問題提起・答」「構成・変化」を意識してみてください。そして、「対比」「例示・比喩」「問題提起・答」「構成・変化」だと思われる部分があったら、青線(青マーカー)を引いてみましょう。
また、読んでいて「おや、いつもと違うぞ」「あれ、なぜ作者はわざわざそれを書くのだろう」という部分には赤線(赤マーカー)を引いてみましょう。
さらに、「この場面いいなぁ」「ここはひどいなぁ」と心が強く動かされた部分には一言でいいので感想を書いてみましょう。
このように、本に線を引きながら、自分と対話しながら、さらに作者と対話しながら、ゆっくりと読み進めてほしいと思います。
もし手元に本がない場合は、手元の紙に該当箇所を書き抜くといいと思います。ただ画面を眼で追うよりも、手を動かすことによって、対話が深まり理解力は増します。
では、夏目漱石の「文鳥」の冒頭部分です。
文鳥は三重吉の小説に出て来るくらいだから奇麗な鳥に違なかろうと思って、じゃ買ってくれたまえと頼んだ。ところが三重吉は是非御飼いなさいと、同じような事を繰り返している。うむ買うよ買うよとやはり頬杖を突いたままで、むにゃむにゃ云ってるうちに三重吉は黙ってしまった。おおかた頬杖に愛想を尽かしたんだろうと、この時始めて気がついた。
すると三分ばかりして、今度は籠を御買いなさいと云いだした。これも宜しいと答えると、是非御買いなさいと念を押す代りに、鳥籠の講釈を始めた。その講釈はだいぶ込み入ったものであったが、気の毒な事に、みんな忘れてしまった。ただ好いのは二十円ぐらいすると云う段になって、急にそんな高価のでなくっても善かろうと云っておいた。三重吉はにやにやしている。
それから全体どこで買うのかと聞いて見ると、なにどこの鳥屋にでもありますと、実に平凡な答をした。籠はと聞き返すと、籠ですか、籠はその何ですよ、なにどこにかあるでしょう、とまるで雲を攫むような寛大な事を云う。でも君あてがなくっちゃいけなかろうと、あたかもいけないような顔をして見せたら、三重吉は頬ぺたへ手をあてて、何でも駒込に籠の名人があるそうですが、年寄だそうですから、もう死んだかも知れませんと、非常に心細くなってしまった。
何しろ言いだしたものに責任を負わせるのは当然の事だから、さっそく万事を三重吉に依頼する事にした。すると、すぐ金を出せと云う。金はたしかに出した。三重吉はどこで買ったか、七子の三つ折の紙入を懐中していて、人の金でも自分の金でも悉皆この紙入の中に入れる癖がある。自分は三重吉が五円札をたしかにこの紙入の底へ押し込んだのを目撃した。
かようにして金はたしかに三重吉の手に落ちた。しかし鳥と籠とは容易にやって来ない。
そのうち秋が小春になった。三重吉はたびたび来る。よく女の話などをして帰って行く。文鳥と籠の講釈は全く出ない。硝子戸を透して五尺の縁側には日が好く当る。どうせ文鳥を飼うなら、こんな暖かい季節に、この縁側へ鳥籠を据えてやったら、文鳥も定めし鳴き善かろうと思うくらいであった。
三重吉の小説によると、文鳥は千代千代と鳴くそうである。その鳴き声がだいぶん気に入ったと見えて、三重吉は千代千代を何度となく使っている。あるいは千代と云う女に惚れていた事があるのかも知れない。しかし当人はいっこうそんな事を云わない。自分も聞いてみない。ただ縁側に日が善く当る。そうして文鳥が鳴かない。
そのうち霜が降り出した。自分は毎日伽藍のような書斎に、寒い顔を片づけてみたり、取乱してみたり、頬杖を突いたりやめたりして暮していた。戸は二重に締め切った。火鉢に炭ばかり継いでいる。文鳥はついに忘れた。
ところへ三重吉が門口から威勢よく這入って来た。時は宵の口であった。寒いから火鉢の上へ胸から上を翳して、浮かぬ顔をわざとほてらしていたのが、急に陽気になった。三重吉は豊隆を従えている。豊隆はいい迷惑である。二人が籠を一つずつ持っている。その上に三重吉が大きな箱を兄き分に抱えている。五円札が文鳥と籠と箱になったのはこの初冬の晩であった。
とは言え、やはり深く読み進めるための目安は必要ですから、ここで、私の読み方を書き記します。ただし、この読み方が「模範」というわけではありません。テストや試験ではないので、「模範解答」といいうものはなく、一人ひとりの読み方が尊重されるべきです。ただ、なるほどそういう読み方もあるのか、自分はそういう部分には気付かなかった、そういう部分で参考にしてもらえればいいのです。
では読んでみましょう。
そのうち秋が小春になった。三重吉はたびたび来る。よく女の話などをして帰って行く。文鳥と籠の講釈は全く出ない。硝子戸を透して五尺の縁側には日が好く当る。どうせ文鳥を飼うなら、こんな暖かい季節に、この縁側へ鳥籠を据えてやったら、文鳥も定めし鳴き善かろうと思うくらいであった。
さて、これで、まず、感想を書いてみてください。なんでもいいのです。感想でも意見でも、どこがどうおもしろかったのか、自分ならどうするのか、書いてみましょう。ただ、あらすじや抜き出しは要りません。本文を書き写しても意味ないですからね。自分がどこを、どう、なぜ、感じたのか。自分と心の奥深くで対話しながら、その感想を深めて、書いてみましょう。そして、それを誰かに見せましょう。見せる人を思いうかべて、その人にわかってもらうように考えながら書くのもいいかもしれませんね。頑張って下さい。
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