◆本気で学ぶ時習館!◆

【総評】 難化
共通テストに変わり、次関数が60分から70分に延長された。その影響からか、問題数に大幅な変化はないが、問題ページが増え読み込ませる問題が出題されたため受験生にとっては問題文からの数値情報発見に苦労しただろう

【第1問:「数と式」「2次関数」「図形と計量」】
前半は基本的な問題であり解きやすい部類の問題であった。後半の図形と計量問題では、近年のセンター試験に比べるとやや解きにくい問題であった。三角比の基礎公式に気付けるかがポイントであった。図形と計量分野の最後の問題は現役生にとっては難問に感じられるため、ここで時間を使ってしまうのはもったいないかと思われる。

【第2問:「2次関数」「データの分析」】
100m走を題材とした問題であった。初めて見る用語や関係式に戸惑った受験生も多いはず。立式が困難であった。一方、データ分析の問題は比較的解きやすい部類問題でああり完答しておきたい問題であった。

【第3問:【選択】「確率」】
思考テストと似た傾向で、かつ問題の誘導が丁寧であったため考えやすかったかと思われる。会話文をヒントに解いていく必要があった。

【第4問:【選択】「整数問題」】
円周上を動いていく石についての1次不等式を利用していく問題であった。解答欄の形から解答を予想することも可能であった。また誘導が丁寧であり、入試本番時に時間があればすべて書き出すことで求めることもできたかと思われる。

【第5問:【選択】図形の性質」】
昨年度まで出題されていた「メネラウスの定理」や「チェバの定理」が出題されず、角の二等分線や方べきの定理などに関する知識系問題が出題された。図形を正確に描くのが困難であり、やや時間がかかる問題でもあった。今年の選択問題では、「第3問」「第4問」を選択するのが無難であっただろう。

【中澤所感】
全体の難易度は昨年度より難しくなったと感じる。誘導型で解きやすい問題もあれば、思考系問題も出題されており受験生にとってはやや取っかかりにくく感じたことだろう。平均点は、昨年度よりは低くなると予想される。