◆本気で学ぶ時習館!◆

国語講評 区切り線

 

【問題構成と配点】

問1 説明文の読解  33点(うち100字作文8点)
問2 会話文を読んで答える問題  10点
問3 漢字の書き取り(選択)  6点
問4 古文(十訓抄・史記) 24点
問5 小説文の読解  27点

 

大問構成・配点については昨年度とほぼ同様ですが、問1の作文の配点が10点から8点に、漢字の書き取りが3問に減少の上、記号選択となりました。

 

【講評】

3年目となった【問1】最終問題での100字の作文。出題されることが予想でき、総合テストや模試でも経験を積んできたため、大きな混乱はなかったでしょう。また、テーマ・難易度から見ても書きにくさはそれほどなかったと思われます。ポイントとなるのは時間配分の意識です。配点は8点ありますが、あくまでも50分の試験の中の1問であること、最低限の条件(最低文字数・使わなければならない単語)を満たせば「部分点」が狙えることをふまえて取り組むことが大切です。
 驚きだったのは、「純粋な漢字の書き取り」が全く出題されなかったこと。記号選択の上、たった3問6点の配点。日常生活の中で、漢字を「書く」よりも「変換」することが多くなったことを反映したのでしょうか。この出題形式については、批判的な声が出てくる気がしないでもありません。
 古典分野では昨年に続いて漢文が出題されました。古文・漢文の両方が出題される形式は、昨年と同じもの。長野県入試では、「漢文は5年に1回」という今までの定説は崩れたかもしれません。どちらも準備しておく必要がありそうです。「十訓抄」については、典型的な「仮名遣い」「主語の把握」などの出題を中心に、標準的な内容でした。