◆本気で学ぶ時習館!◆

社会講評 区切り線

<出題形式>

・出題形式は『大問1・・地理、大問2・・歴史、大問3・・公民、大問4・・融合問題』という、前年同様の大問4の構成でした。昨年、大きく変化したので、しばらくはこの形式が続くものと思われる。  配点は地理30点、歴史31点、公民21点、融合問題18点。
 ・大問4は一見公民の問題のような気もするが、去年同様に歴史・地理の知識も必要とする融合問題。
 ・小問は例年に比べ増加している。(一昨年36、昨年38、今年は43)で、昨年は配点4点の問題が消えてしまったが、今年は配転3点の問題も少なくなり、全般的に配点2点の問題になっています。その分去年同様に最後の自分の意見を述べる記述問題の配点8点が目立ちます。
 ・大問1は地理で北海道の農業、ヨーロッパ州の農業・EUついての出題。資料を見て多少計算の面倒なところもあるが、ノート形式を使い基本的な資料等を読みとって答える問題。
 ・大問2は歴史。ノート形式の古代~近代までの基本的な語句の確認で資料を使っての記述も一部ある。記述は増えているが、昨年のような長い説明ではなく、短く簡潔に語句を入れていく問題。
 ・大問3は公民。消費者と企業、労働者の権利、家計と政府の関係の問題と日本国憲法と選挙制度の問題。一部短めの記述の問題もあるが資料を読みとっての選択問題が主流。
 ・大問4は融合問題。高度経済成長期から平成までの歴史、地理的状況を踏まえた東京圏・地方圏の諸問題に関する問題。また、(3)昨年同様の資料を選択して内容をまとめ、それに対しての自分考えを60~80字で述べるという出題形式。昨年は国民の負担と社会保障の給付水準の今後の関係、今年は地球温暖化対策の税率を今後どうするかをテーマにした問題。
 ・昨年は選択問題はほとんどが選択数の指定問題で、「合っているものを全て選べ」という選択数を指定しない問題は2問だけだったが、今年は6問に増えた。

<難易度予想>

昨年同様に基本的な問題も多く、どちらかと言えば楽だったと思う。ただ、短い記述であっても後にくる言葉に続けにくかったり、いつものように『こんな答えで良いのかな』などの不安から書けなかったりで、記述の問題部分をどれだけ書けたかが不安な点。最後の自分の意見を書いていく問題も多少不安。平均点は昨年とほぼ同じか多少上がるかな。

<講評>

今年の問題は毎年のように変わっていた出題形式が、今年は予想していた通りに昨年同様の形式で、生徒たちも落ち着いて問題に向かえたのではないでしょうか。最後の問題は予想していたとはいえ、なかなか厳しいですね。去年も書きましたが、日頃から新聞等を読んで、いろいろな事柄に関して自分の意見を持つことが大切です。また、選択肢の問題で数の指定が無い問題が昨年復活して、今年は倍以上増えてきているということは、しっかりと知識を頭に入れて、内容をしっかり押さえ、グラフ、資料をしっかり読みとり、さらには自分の頭でしっかり考える習慣をつけなければならない。ただ、問題自体は易しくなったと思うのは私だけでしょうか。