どうすれば覚えられる? 森山の古文単語の必勝法!

◇古文単語の必勝暗記法 その① 漢字をあてはめる
例えば「ありがたし」は「有り難し」と漢字を当てはめれば、「有ることが難しい状態=めったにない」となります。また「びんなし」は「便なし」と漢字を当てはめ、「便=便利」という熟語を重ね合わせれば、「便利がない状態=不便だ・都合が悪い」となります。古文単語は基本ひらがなで書かれることが多いのですが、このように漢字を当てはめて考えれば覚えられるものが数多くあります。
◇古文単語の必勝暗記法 その② 現代語との類義性を考える
例えば、古文の「まめなり」という単語は「あの人はまめな人だ」などと現代にも残っています。「まめな人」とは「面倒がらずによく動く人」いう意味で、「真面目・勤勉」というイメージです。古文の「まめなり」という語も同様に「①実直な・誠実な」という意味になります。また「実直な」という訳の「実」に着目すればもう一つの「②実用的な」という意味にもつながります。
あるいは「まもる」という古文単語は「①見守る ②じっと見つめる」という意味ですが、もともと「目」は「ま」と日本語では読んでいました。「目のふた」は「まぶた」です。「目の毛」は「まつげ」です。「帽子をまぶかにかぶる」などと言いますが、「まぶか」を変換すると「目深」と出てきます。つまり「目=ま」です。また「守る」ですが、これも「守山」とかいて「もりやま」と発音する地名や名字があるのはご存じでしょうか。すなわち「守=もる」です。そこで「まもる=ま・もる=目守る」となり、「目で守る」という意味から「見守る」となるのです。さらに見守るためには「じっと見る」必要もあります。このように、現代語の中に類義性を見いだせるかどうかが重要です。
◇古文単語の必勝暗記法 その③ 語呂合わせで覚える
古文単語の持つ意味の広がりやイメージ性などを考えると、しっかりと漢字や語源から覚えた方がよいのですが、それでも覚えきれない場合は、語呂合わせでもかまいません。
◇古文単語学習方法 ① イメージの付随
まずは、古文単語を暗記する前に、「単語の複数の意味」や「語源や現代語との連関」や「補足説明」などを読みましょう。そしてそこでイメージを作ります。おおざっぱにいえば「プラスイメージ」「マイナスイメージ」「両方重ね持つ」「どちらでもない」です。さらに、そこに色や絵を重ね合わせるのも有効です。例えば、さきほどの「びんなし」ならば「マイナスイメージ」で、通行止めのような絵を重ねてもいいでしょうし、「まめなり」ならば「プラスイメージ」で、誠実さを示す「白」をイメージしてもよいでしょう。このように、この単語にはどういうイメージを付随させるかを考えることで、印象が深まり、その時点で暗記が開始されているのです。
◇古文単語学習方法 ② イメージの連関
また複数の意味を重ね持つ時には、「まめなり」=「①実直」と覚え、「実」の連関性から「②実用的」と覚えたように、どういう連関性でつながっているかを考えてみましょう。こじつけでも構いません。考える作業によって、脳の中で暗記が強化されていくのです。
◇古文単語学習方法 ③ 例文の暗唱と音読
そして最も大事なことは、例文を暗唱することです。まずは例文全体の意味・文脈をとらえます。そして、その例文のイメージの中に、先ほどのイメージを思い浮かべながらリンクさせます。そのイメージを頭に思いながら、なんども声に出して例文を読みましょう。当り前ですが、実際に発声することで、暗記は強化されます。そしてなによりも、古文の持つリズム感が身体に沁み込むのです。古文の持つリズム感に気付くことができるくらい、何度も何度も読みましょう。(つかえつかえ読んでるうちは古文は絶対上達しません!)
この古文の例文暗唱とリズム感の体感は、この後で文法を暗記する上で強力な手助けとなります。だまされたと思って、読んで読んで読みまくって下さい。絶対あとで「やってよかった」と思うはずです!
◇古文単語学習方法 ④ 暗記進度とチェックと復習
まずは、1日5単語ぐらいのスピードで進みましょう。
そして、一昨日の5個、昨日の5個、今日の5個、明日の5個と、20個を学習します。
こうすることで、1単語を4日間学習することになります。
単語学習は必ず朝昼夕晩の1日4回学習して下さい。1回の学習時間は5分~10分程度でOK。
もし朝昼夕晩にできなくとも、とにかく最低でも1日3回はどこかで行なうこと!
そして、土曜日か日曜日はそこまでの復習&チェックをします。
今までの全単語をもう一度最初からチェックし、覚えていない単語は、翌日以降の単語リストに入れておきましょう!
こうやって、1回の学習時間は短く、何回も繰り返し学習できるように工夫することが重要です!