大学を知る　第15回　「政治・政策学」

政治・政策学って何を学ぶの？

　政治学は、社会のさまざまな対立や利害を調整し、私たちの生活をよりよくするための仕組みや構築を目指す学問です。政治思想や政治哲学といった理論分野を核に、政府や地域・政策の動向、地方自治、さらには紛争や貿易摩擦など国家間・地域間の問題を扱う国際政治など、さまざまな政治現象を分析し研究していきます。

　政策学は、現代社会のあらゆる問題・課題を多様な視点から考え、解決するための政策を立案・分析する学問です。政府や自治大の政策について学ぶ「公共政策」、地域活性化・都市空間づくりに関する政策を学ぶ「地域政策」、温暖化や資源・エネルギー問題に関する政策を学ぶ「環境政策」、それらに加え国際・経済・情報など学問の枠を超えた様々な問題の解決を目指す「総合政策」などの分野があります。

　実際に毎日のニュースを騒がせている政局・政策について、また今後の日本の国家像全体に関しても真剣に議論し視野を広げていく面白みもあり、人が理性的に生きようと努力してきた歴史も知ることができる点が魅力にもなっています。

　政治学は法学部や政治経済学部などで、政策学は政策学部、総合政策学部などのほか、政治経済学部や地域学部などに設置されている政策系の学科でも学ぶことができます。大学によって得意分野が異なるため、どの大学でどの路由息が研究できるのかを事前に調べておくと良いでしょう。