皆既月食と色
先日9月8日に、約3年ぶりの「皆既月食」が見られました
当日は天気も良く、全国的に綺麗な皆既月食が見られたようです

月が完全に地球の影に入った後、
月の色は「赤銅色(しゃくどういろ)」になり
普段とは違った月を見ることができました
太陽からの光は、地球の大気を通過する際に「赤色」のみ通過するため
地球の影に入った月は、赤色を帯びた色に照らされます
光の色は、分光スペクトルで

「赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍(あい)・紫」
の色成分に分けられます
虹の7色が有名で、虹は外側から「赤~紫」の順で並んでいます
所謂、「赤」は波長が長いため「長波長」とも呼ばれ、
波長が長いため遠くまで光が飛んでいきます
一方、「短波長」と呼ばれる「青~紫色」は、
波長が短いため遠くまで光の成分が届きません
なぜ、空は青いのか?
長波長である「赤色」は遠くまで飛び、
短波長である「青色」は遠くまで飛ぶことができません
そのため、太陽が出ている日中は、
自分がいる地表と太陽との距離が近くなり
短波長である青がよく届き、そのため空が青くなります
一方、太陽が沈む夕暮れでは、
自分の立ち位置から太陽までの距離が遠くなるため、
短波長の青色が届きにくくなり
長波長である赤い光成分がメインに地球まで届くため、
夕暮れ時は空が赤くなります
同じ理由で朝焼けも空が赤くなります
