◆本気で学ぶ時習館!◆

【難易度】 例年並み
昨年度並みの難易度で、平均点も昨年度並みになる予想。ⅠAに比べると解きやすく感じた受験生も多くいたのではないだろうか。また問題の出題順が変更となり、今まで選択第5問だった「確率分布と統計的な推測」が選択第3問となり、第4問「数列」、第5問「ベクトル」とスライドした。

【第1問:「三角関数」「指数関数」「対数関数」】
三角関数では、代表的な問題の一つである合成公式を利用した最大最小問題。ただ、だいぶ前の課程で扱っていた余弦を利用した合成公式だったため戸惑った受験生も多くいたはず。指数対数問題では、2人の会話を利用していければ容易に解けた問題であった。

【第2問:「微分」「積分」】
典型的な問題だった。文字が多く出ていたため、文字を多く含む計算式に慣れていない受験生にとってはやや難しく感じたことだろう。思考テスト同様、グラフを選ぶ問題も出題された。

【第3問:【選択】「確率分布と統計的な推測」】
思考テストと似た傾向で、かつ問題の誘導が丁寧であったため考えやすかったかと思われる。会話文をヒントに解いていく必要があった。

【第4問:【選択】「数列」】
等差、等比数列を利用した漸化式利用の問題が出題。誘導に沿って立式していくと解けただろう。計算量も比較的少なく20点配点のうち7~8割程度は取っておきたい問題だった。

【第5問:【選択】「ベクトル」】
正十二面体を空間ベクトルを利用して解かせる問題が出題された。内積を利用して考えていくのだが、文字数が多く文字数が多い計算に慣れていない受験生はここでも苦労したことだろう。ただし、解答作成の誘導が丁寧であったため見た目ほど難しくはなかった。

【中澤所感】
全体の難易度は昨年度と同等か。全体を通じて誘導が丁寧であったが、途中式などで文字数が多く、普段から文字が複数含む計算式に慣れていない受験生にとっては取り組みにくい問題に感じたことだろう。将来の受験生たちは、普段から文字を含む計算式練習にも慣れておく必要がある。