・出題形式は『大問1・・地理、大問2・・歴史、大問3・・公民、大問4・・融合問題』という、前年同様の大問４の構成でした。一昨年大きく変化したので、この形式はしばらくは続くものと思われる。配点は地理32点(昨年30点)、歴史33点(昨年31点)、公民20点(昨年21点)、融合問題15点(昨年18点)。多少は増減はあるが、ほぼ昨年同様。

・小問は例年に昨年より減り36問（16年度36問、17年度38問、18年度43問）で、昨年は全般的に配点2点の問題が多かったが一昨年以前にもどり配点3点の問題が多くなった。逆に最後の自分の意見を述べる記述問題の配点が8点から6点に減った。

・大問1の前半は世界地理でＢＲＩＣＳの国々の中から中国、ブラジル、インド、ロシアについての出題。後半の日本地理は東北地方を農業に焦点を当てて出題。グラフや表を読み取って答えていく問題が多い。計算の問題もあるが答えは記号選択。

・大問2は歴史。ノート形式の古代～現代までの文化財を題材にその時代の外交・経済関係を出題。歴史的用語は記号選択で、書く問題はなくなった。

・大問3は公民。持続可能な開発目標(ＳＤＧｓ)の様々な目標を取り上げ、それにかかわる憲法・労働・福祉・税・海外援助等の問題を資料を見ながら答えていく問題。

・大問4は融合問題。地球温暖化問題に関し、電気自動車をテーマにして、歴史、地理的状況を踏まえた諸問題に関する問題。また、(3)昨年同様の資料を選択して内容をまとめ、それに対しての自分考えを60字以内で述べるという出題形式。一昨年は国民の負担と社会保障の給付水準の今後の関係、昨年は地球温暖化対策の税率を今後どうするか、今年は電気自動車のみになった時の問題点とその可決策をテーマにした問題。

・今年の選択問題は選択数の指定問題で、「合っているものを全て選べ」という選択数を指定しない問題は昨年の6問から無くなった。%MCEPASTEBIN%。

今年の問題は資料・グラフ・表をしっかり見ていけば解ける問題が多く、どちらかと言えば楽だったと思う。ただ、短い記述問題は普段から表現の仕方(日本語の使い方)を練習していかないと、上手く簡潔に書けない。苦労したのではないかと思われる。最後の記述問題は問題点を挙げていくのは簡単に書けると思うが、解決策は選択を間違えるちょっと大変だったのではないか。全体的に安易な問題が多かったように思われるが、文章を読むのに慣れたいない子は面倒な問題ばかりだったと思う。

平均点は昨年とほぼ同じか多少上がるかな。

今年は予想していた通りに昨年同様の形式で、生徒たちも落ち着いて問題に向かえたのではないでしょうか。最後の問題は最後の資料7を選んで問題点を書けば解決策もすんなりかけたと思うが、他を選ぶと大変だったような気がする。去年も書きましたが日頃から新聞等を読んで、いろいろな事柄に関して自分の意見を持つことが大切です。しっかりと知識を頭に入れて、内容をしっかり押さえ、グラフ、資料をしっかり読みとり、さらには自分の頭でしっかり考える習慣をつけなければならない。ただ、年々社会の問題用紙がごちゃごちゃして思えるの私だけでしょうか。国語の嫌いな子は大変だ。